皆さんこんにちは。

駿河屋の　一桝です。

お客さまから多く寄せられる相談の１つに

「以前購入した中古戸建てが住みづらい」

というものです。

住みづらさはそれぞれ違うのですが、おおむね

「暑い・寒い」

「間取り」

「家事動線が悪い」

です。

そして、具体的にお住まいを拝見させて頂くと

「屋根や外壁もそろそろ修繕が必要な状態」

であることが多いのです。

戸建て住宅はマンションとちがって「修繕積立金」の制度などは当然ありませんので、

ご自身が意識して貯蓄しなければ、他の蓄えから捻出しなければなりません。

戸建てを購入時に、家計とは別に住まいの修繕費用を定期的に積み立てている人はほぼおりません。

改善したい家の問題点があるのに、外壁や屋根の修繕費用があるために、本来の問題点に手をつけられなくなる方もおります。

「マンションは修繕積立金が高いから戸建てを購入したい」

という方もいますが、

仮に一般的な戸建てとマンションでざっくり計算すると、

戸建て住宅は１０年に１度程度、外壁と屋根の修繕をするとします。

およそ作業足場の費用を含めて２００万程度はかかります。

マンションはおよそ２万から３万程度、修繕積立金として積み立てていきます。

１０年で２００万～３００万程度の積み立てになります。

戸建て住宅は外壁の他にも門扉や駐車場や庭などの費用もかかります。

そう考えると、「マンションの修繕積立金は高い」とは言えないのではないでしょうか。

さらには

「暑い・寒い」問題や「間取り変更」などはそれなりの工事が必要なために、住みながら工事をすることがかなり困難であり、

あとから工事をするには余計な費用がかかります。

こうした問題におちいってしまうのは何故でしょうか？

それは、購入時の専門家からのアドバイス不足により、家の性能や現状をきちんと把握できていない事。

それと、将来そこに住む具体的なイメージをもたないまま居住しはじめたこと。

この２点なのではないかと思います。

戸建て住宅はマンションのように強制的に修繕費用を徴収されるわけではありません。

また、マンションに比べて戸建てのリノベーションは状況によって制約が多く、

間取り変更には「柱」「梁」「壁」などの構造的な事も関係してくるので、簡単にはいきません。

戸建て住宅はマンションとちがった魅力が沢山ありますが、

あとで後悔しない為に、専門家のアドバイスを聞きながら、物件をよくよく吟味することも当然ながら、

「暮らし方」をリアルにイメージすることも、とても大切です。

オススメなのは、平日と休日の暮らし方は、朝から夜まで追ってイメージしてみること。

もしかしたら「見えなかった事が見えてくる」事もあるかもしれません。

そして「我が家の修繕積立金」をコツコツと積み重ねることが、家を長持ちさせるためにとても重要です。

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