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新月伐採・葉がらし・天然乾燥材とは(その1)

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皆さんこんにちは。

駿河屋の九代目 一桝です。

 

 

 

今年は久しぶりに駿河屋の故郷でもある静岡の天竜で、当社の「産地研修」を兼ねている、

産地の林業家さんによる伐採見学が開催されます。

 

駿河屋がお客様にまずお勧めする天竜杉、天竜桧は新月伐採(月齢伐採)、葉枯らし天然乾燥材です。

 

天竜の林業家の想いが代々、山で木を育て、伐採し2年もの歳月をかけて乾燥させ、そして製材して出荷されます。

 

今日は来月開催される伐採見学会での「新月伐採」(月齢伐採)「葉枯らし天然乾燥材」についてご説明します。

 

 

 

2003年に「木とつきあう知恵」という本が翻訳され出版されました。

 

これは、オーストリアのチロル地方の営林職員の方が1996年に出版し、

大ベストセラーとなった本。

 

月が示す正しい時期の伐採をした木材は極めて良質の木材になるというものです。

 

その後チューリッヒ大学で研究され、正しいと実証されてからは、オーストリアの森林局も方針を180度転換し、「新月の木」かどうかを木材の証明書に明示するようになったといいます。

 

あのヴァイオリンの名器「ストラディバリウス」も新月の木でつくられていると言います。

 

 

 

実は日本でも、

 

「木は8月の闇に切れ」

 

という言葉が500年以上前の書物にも残っています。

 

 

 

■愚子見記(ぐしけんき)

現存する最古(500年前)の建築書

江戸時代前期の法隆寺工匠・平政隆が記したもの

「竹ハ八月ノ闇ニ切テ良シ」とある。

これは旧暦の8月、つまり現在の9月から10月上旬ごろの

「闇夜」新月に切るとよいという意味なのです。

 

 

(新月伐採(月齢伐採)は厳密に言えば、下弦から新月になる前までに伐採する)

(春は水分をどんどん吸い上げるので伐採に適していない)

 

 

世界最古の木造建築として知られている法隆寺も「闇伐りの木」つまり、「新月の木」を使っていると言います。

 

 

 

では、なぜそうした素晴らしい先人の教えがなくなってしまったのか

 

それは、効率や生産性、そしてコストを重視した為にいつのまにか忘れ去られてしまったんですね。

 

これは「天然乾燥材」が極めて少なくなってしまったのと全く同じ理由です。

 

 

 

通常の木材は山から伐り出すと、製材して人工的に機械で乾燥させ、狂いが出ないようにして出荷されます。

 

しかし、本来、材木というのは機械で人工的に乾燥するなど、昔はあり得なかったのは考えて見れば当然のことですよね。

 

昔からある自然のままに乾燥させる天然乾燥の対極にある人工乾燥とはどういうことなのでしょうか。

 

 

 

人工乾燥とは、木材を乾燥させる機械庫に入れ、温度を上げて木材内部の水分が移動しやすい状態を作り、

 

湿度等をコントロールして、乾燥を7日から2週間などの短期間で行うものです。

 

人工的に「木のミイラをつくる」と言う人もいるほどです。

 

そこには香りや色つやなど、木の本来の姿はありません。

 

 

 

また、強制的に乾燥させるので、木の内部が割れてしまい構造材としての強度の低下も問題視されるような質の悪いものもありました。

 

まずはじめに外部から乾燥し固まり、その後に内部が乾燥して行くので歪みが内部に閉じ込められ、内部割れが生じてしまいます。

 

内部割れした柱を試しにたたいてみると、柱はなんとも言えない、空っぽの音がします。

 

天然乾燥材は100年かけて、じっくりと強度が上がっていくのに対し、人工乾燥材は一気に劣化させて、あとは強度低下をしていくだけなのです。

 

 

続きは次回

 

 

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<編集後記>

 

カミサンの影響で真央ちゃんのエアウィーヴを購入してから、眠りの質にこだわるようになりました。

 

アプリで熟睡度が高いと本当にスッキリ目覚めるのですが、懇親会などアルコールの多い日は睡眠の質が明らかに低下します。

 

ベストな睡眠が分かったところで、朝活をすることに決めました!

 

朝活といっても、主にマインドを整え、身体を整える時間を朝1時間とるようにしたんです。

 

そうしたら1日の調子がとてもよく、前向き!エネルギッシュ!

 

感情の揺れ動きも少なく、自分をより客観視できているので以前より心も平穏になった感じです。

 

年齢も折り返し地点を過ぎたので、

 

次の60代も今と変わらず元気に仕事ができるよう、50代を整えていこうと思います。

 

好好爺になれるかな笑

 

 

 

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