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木を伐るにも「旬」がある

RELEASE:2017.04.13
CATEGORY:ブログ, 社長ブログ, 自然素材
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野菜や魚にも旬があるように、木を伐るにも「旬」があります。

でも、今の時代は効率化優先の為、そうした「旬」を外した時期に伐採された木も沢山あります。

今日は木を伐る時期にも「旬」があるという話しをします。

 

 

木を伐る良い時期を「伐り旬」と言う

 

PB270382

 

野菜や魚の美味しい時期を「旬」といいますよね。

カツオやサンマであれば油が乗っていたり、野菜であれば暑い時期は身体を冷やしたり、寒い時期には逆に身体を温める効果があったり。それぞれ時期があり、素材を味わう一番良い時期のことを「旬」と読んでいます。

 

木にも同じように「旬」があります。

これを「伐り旬」と呼びます。

それは植物の活動が終わった時期が当てはまります。

 

「木六・竹八」(きろく・たけはち)という言葉があります。

これは木と竹をいつから切り始めると良いかという意味です。

六は6月、八は8月ですが、旧暦を言っているので、木は8月から、竹は10月からという意味です。

 

この月は春からぐんぐん栄養を吸い上げて成長し、これから秋や冬に入る為の準備の為に、活動を停止する時期です。

年輪も冬目、夏目と言われるように、成長幅がぜんぜんちがいますよね。

年輪の幅が詰まる、つまり木の活動が停止している時期に木を伐ることが、良質な材にすることを、昔の人はよく知っていたんですね。

 

「木六・竹八」は切り始める時期のことですから、実際の旬は秋から冬のことです。

この時期に木を伐ることが、良質な材にする知恵だったのです。

 

 

冬に木を伐るもうひとつの意味

 

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冬に木を伐ることが良いとされていた、もう一つの意味は雪のおかげです。

雪深い地域では、伐採したさいの傷を雪が守ってくれました。

また、山間でも雪をつかってソリに乗せたり滑らしたりして丸太を出すのに便利だったのです。

 

最終的には谷に集めて、堰をつくって鉄砲水で流したりもしましたが、雪は巨大な丸太を搬出するうえで、とても都合が良かったのです。

 

豪雪地帯では、積もった雪の上で木を伐るわけですから、根元から高い部分で伐採しました。

根元付近を「あて」と呼びますが、この部分は木の癖が強く、反ったり割れたりしやすい部分です。

なので、この部分は材としてはあまり好まれない部分でした。

 

なの雪国では、今よりも高い位置で切断された切り株が目立っていたそうです。

 

 

伐り旬の守られない現代の林業

 

PB070012

 

現代では木は一年中伐っているところもあります。

それは、日本中にはりめぐらされた林道があるので、搬出が楽になったこと。

それと、伐採してもすぐに搬出して機械で強制的に乾燥させてしまえば、とりあえず建材として使えるからです。

 

本来は生物の営みを先人の知恵で自然から有り難く使わせて頂いていた木ですが、関東大震災や戦争の復興需要と、大正時代にロシアから入ってきた木を強制的に乾燥させる人工乾燥技術によって、いつの木でも人間の都合で使えるようにしてしまったのです。

 

 

今日の「わかった!」

 

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野菜や魚に旬があるように、自然と密接に関わっているものには「旬」があります。

なので木に旬があってもなにもおかしくないわけです。

 

昔の人はどういった時期に木を伐採すれば、良い材となるのか知っていたんですね。

 

当社にいらっしゃるお客様や、僕の本でも触れている話があります。

「新月伐採」(月齢伐採)の木の話しです。

 

簡単に言うと、オーストリアのチロル地方の営林省で働くエルビン・トーマという方が、「おじいちゃんの言うとおり、木の満ち欠けに合わせて木を伐ったら、良質な材になったよ」という話しです。

 

しかし、この話しは日本最後の宮大工である「西岡常一」さんにある方がしたところ、「そんなの当たり前すぎて誰も言わねぇよ」の一言で終わってしまった。

結局日本でも古来からすぐれた材の伐採方法があったのに、復興需要など人間の都合で忘れ去られてしまったんですね。

 

新月伐採・葉がらし・天然乾燥の木についてはコチラ

 

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<編集後記>

宅建取得の為にトレーニングが出来ない時期が半年くらいあってから、ここ数ヶ月もとの身体に戻すために頑張っていたのですが、先日ついに肩が故障しました。

 

筋肉が戻ってないのに泳ぎすぎだ!と接骨院の先生に注意され・・・

 

あ~・・・またしばらく泳げない・・・・。

 

となってから1ヶ月

 

最近やっと少しずつ水泳教室に復活しはじめました。

 

どうも調子に乗ってやりすぎてしまうらしく、マラソンも気をつけなければまた昔のように足首を故障してしまいます。

 

今日は木曜なので久しぶりに柔道に行ってきます。

怪我しないよう頑張ります。

もう老化なんですかね~・・・。

 

 

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