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ユニバーサルマナー3級を取得して日本の障がい者サポートを考える

RELEASE:2015.08.24     UPDATE:2016/12/07
CATEGORY:ブログ, 社長ブログ
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ユニバーサルマナー研修ってご存じですか?

僕は初めて知りました。

 

ユニバーサルデザインのコンサル企業である「ミライロ」が主催する

「障がい者の方々に対するマナー」を教えてくれる研修で

受講すると「ユニバーサルマナー検定3級」の団体資格を取得できます。

 

実は前職の同期であり、現在「旅館の女将」である

奧ちゃんと、世間話の中から出てきたセミナー参加の誘いだったんです。

 

僕はある慈善団体で活動しているのですが

障がい者への「マナー」という視点に、正直嬉しくなりました。

 

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障がい者というと、なにか視点が上からのサポートが

多いような社会的意識にも疑問を感じており、

 

この「マナー」という考え方はとても共感しました。

 

是非教えて頂きたい。

そんな気持ちで奧ちゃんと参加することにしました。

 

セミナーは車いすの講師の方が数時間に渡り

パワーポイントを使いながらとても熱心に、

そして自らの体験を通じた話を交えて

「マナー」をグループワーク形式で教えてくれます。

 

今日はそんな学びの機会をくれた奧ちゃんに感謝しながら

皆さんに少しでも興味をもって頂けるよう

セミナーの内容をシェアします。

 

日本人の「障がい」に対する意識

日本人の「障がい」に対する意識

 

バリアフリーが進んでいる国はどこかご存じですか。
様々な意見はありますが

我が国日本も結構進んでいるようです。

 

駅のエレベーター設置率だけで言えば

アメリカの48%に対して日本は79%です。

※平成19年度末鉄軌道駅におけるエレベーター・エスカレーター設置状況

 

都市部の代表である、大阪と東京では

どちらが進んでいると思いますか?

 

答えは大阪だそうです。

理由は「大阪人の気質」が理由となっているようです(笑)

いずれにしても良いことですよね。

 

こうした施設や設備が整いつつある中で

講師が言っていたことは

 

「障がいの方々のことをわからない、知らない」

という現状に

「日本人のバリアフリーに対する意識は非常におしい」

そして

「無関心か、過剰のどちらかである」

ということ。

 

日本人の「おしい」現状

日本人の「おしい」現状

 

日本人のバリアフリーに対する意識が「おしい」のは

 

57% 接し方がわからない

16% おせっかいになるような気がした

 

という意識にあるようです。

つまり、「障がい」や「バリアフリー」について

「わからない」「知らない」ということが原因です。

 

バリアフリーとユニバーサルデザイン

バリアフリーとユニバーサルデザイン

 

バリアフリーとは、もともと和製英語です。

本来英語ではアクセスビリティーともいうそうですが

バリアフリーは「物理的、環境的障壁のないこと」で
アクセスビリティーは「様々な人への受け入れやすさ」

ということもあるようです。

 

ユニバーサルデザインは
「より多くの人が利用出来るようにデザインされたもの」
と言うとわかりやすいと思います。
これは、国籍、性別、年齢、障がいすべてです。

そもそも人は違うもの

そもそも人は違うもの

 

LGBTという言葉がありますがご存じでしょうか。

 

LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)または GLBT(ジー・エル・ビー・ティー)とは、
女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)
男性同性愛者(ゲイ、Gay)
両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)
そして性同一性障害含む性別越境者
など(トランスジェンダー、Transgender)の人々を意味する頭字語である。

(wiki)

 

その人数は100人のうち、8人と言われているそうです。

つまり約13人に1人はLGBTなんですね。

 

しかし、そもそも人間はひとりひとり違うもの。

グループワークでは、人が他人と違うのは何か?を

一つ一つ挙げていくワークがありましたが

最低20は簡単に列挙することが出来ました。

 

つまり他人と同じ部分を見つけるほうが難しいということ。

「違い」を特別視することはそもそもおかしな事なんですね。

 

障がいとは何か

障がいとは何か

 

それでは障がいとは何でしょうか。

よく「障がいがある人」「障がいを持つ人」と言われますが

障がい自体は持ち物でもないし、存在するものではないのです。

 

障がいとは人ではなく、環境によるものです。

つまり、物や環境が生活に障がいを及ぼしているだけなのです。

車いすの方前提の社会であれば、

当然ながら車いすの人の障がいになる環境ではないのですから。

 

障がい者はどれくらいいるか

障がい者はどれくらいいるか

 

身体障がい 50%

精神障がい 40%

知的障がい 10%

 

今回の3級の講習会では、

一番多い身体障がいについてのお話しが中心となりました。

 

肢体不自由

移動のサポートが必要

1位 段差や階段の移動

2位 ドアを押したり引いたり

3位 高い位置が見えない

4位 狭い場所、通路

5位 雨天の移動

 

聴覚言語障害

本人と向き合う事が大切

1位 チャイムの音、館内放送

2位 窓口や店員に言った言葉が伝わらない

3位 自転車や車の音が聞こえない

4位 字幕が無いと映画やテレビを楽しめない

5位 自分の話を聴いてもらえない

 

視覚障害

情報提供サポートが必要

1位 手紙やお店のメニューが読めない

2位 初めて行く場所の移動に危険が伴う

3位 お店の空いている席が見えない

4位 エレベーターで目的地がわからない

5位 券売機で行き先までの料金がわからない

 

内部障害

臓器に障害があり見た目で障がい者と判断出来ない人

血液循環、呼吸、排泄、消化、免疫などの障がいのある人

・専用駐車場に停車すると注意される

・優先席に座ると冷ややかな目で見られる

・思い物を持つなど生活動作に制限がある

 

ペースメーカー

・問題ないと言われても不安、怖いと感じる

オストメイトトイレ

・人工肛門や膀胱に障害があり、専用トイレでないと排泄できない。

 

高齢者

障がい者の生活心理を統合した状態と言われる。

日々出来ていたことが出来なくなってくる。

自分でやろうとしてしまうことがトラブルに

 

 

 

身体障がいと一言でくくっても、

これほどまでに多くの種類があることを

私自身も改めて驚きました。

 

また、それぞれの方々が困っていることは

具体的に列挙されて初めて気付くこともありました。

 

私たちに求められていること

私たちに求められていること

 

私たちに求められていることは

「さりげない配慮」だと言います。

 

障がいのある方をみて

「~しなければならない」と思ったら

既に過剰な配慮になっている可能性が高いそうです。

 

それは「押しつけるサポート」ではなく

障がいのある方へ「選択肢を示す」ことが大切だといいます。

 

それには「コミュニケーション」が大切です。

相手に「出来るか」「出来ないか」を聞かず

自分達がどんなサポートが出来るのかを聞くことです。

 

「何かお手伝いすることはありますか」

この一言がとても大切です。

 

お声がけするかどうか迷った時は

迷わず素直にこの言葉を発して下さい。

 

当然ながら断る方もいますし

強く断る方もいると思います。

 

もし断られても、少し距離をとりながら

「見守る事も一つのサポート」だと教わりました。

 

まとめ

まとめ

 

現代は多様性の社会だということを

改めて実感した講習会でした。

 

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僕の所属する慈善団体でも、

「奉仕活動」は自己満足であってはいけないと

常に意識の片隅において活動をします。

 

「何かお手伝いすることはありますか」

という謙虚な姿勢と見守りの心がないと

どこか傲慢な意識に繋がるように思います。

 

障がいの方へのサポートは100点満点を目指さず

常に「歩み寄りの姿勢」が大切だと学びました。

 

僕たちはお手伝いをさせて頂くことで

自分たち自身が学ばせて頂き

 

未来をより優しい社会にしていくことが

これから必要なことだと思います。

 

僕はとても健康に日々過ごさせて頂いております。

でも不自由を感じて生活している方々の

気持ちを知ろうとする事と

理解しようとすることはとても大切で

 

今回の講習会はそうしたことを考える

良い機会となりました。

誘ってくれた奥ちゃんに感謝することと

今度は僕が今日の学びを生かして

具体的に実践してみようと思います。

 

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<編集後記>

 お盆休みは高速道路を使って出掛けましたが
優先駐車場に停めている車を見かけると

 

内部障がいの方の話しを思い出します。

障がいとは決して見えるものではないということです。

 

障がいの方との接し方だけでなく

思いやり、寄り添いの気持ちは

人間関係全般に言えることですよね。

 

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