皆さんの住まいには「子供部屋」はありますか?
あるという方は、子供がどれくらいの年齢になったとき
「子供部屋」を与えましたか?
今日は「子供部屋」を与える
時期についてお話しします。
不動産購入や家さがしや新築のご相談など
当社にいらっしゃる方のそもそもの動機は
「そろそろ子供部屋を与えたい」
という動機であることが多いように思います。
そもそも「子供部屋」とは何でしょうか。
一般的には自立する訓練の場であり
勉強するための部屋だと言われています。
しかし、日本にはもともと「子供部屋」
というものはありませんでした。
戦後40年あまりの間に、
欧米式の間取りがブームになり
テレビで見る欧米の家族のように
子供部屋やリビングやダイニングを
作るようになっていったのです。
これに日本の時代の流れである
学歴社会が到来したことで
受験戦争が勃発して
勉強部屋の確保は親の責務のように
なっていったのです。
しかし、
欧米のドラマを見てもわかるように
子供たちは自分の部屋では勉強していません。
部屋はあくまでも寝るための場所であり
ひきこもって勉強をする場ではないのです。
いまや子供部屋に冷暖房完備はあたりまえですし
場合によってはテレビやゲームまでも完備しており
子供部屋が一番居心地がよくなってしまっている
家庭も珍しくないのではないでしょうか。
皆さんの家づくりにおいて
子供部屋の優先順位は何番目でしょうか。
僕のブログを読んでいる皆さんは
子供部屋は家の中で一番大事です!
という方はいらっしゃらないと思いますが
もしそうだとしたらちょっと危険です。
そういう方を「毒親」と呼ぶそうです。
毒親
毒親(どくおや、英:toxic parents)とは、過干渉やネグレクトなどによる児童虐待によって、一種の毒のような影響を子供に与える親のこと。「鬼親(おにおや)」ともいう。母の場合は鬼母(おにはは、きぼ)、毒母(どくはは、どくぼ)、毒ママ(どくママ)[1]と称される。また、父の場合は鬼父(おにちち、きふ)、毒父(どくちち、どくふ)[2]、毒パパ(どくパパ)と称される。毒母の別名として、モラ母(モラはは)
なにもDVをするから毒親というわけではありません。
「子供のため、幸せを思っている」のに
毒親であることもあるのです。
自分の価値観を押しつけ子離れ出来ない親
などがそれに当たります。
詳しくは「毒親」でネットで調べてみてください。
子供部屋は親の価値観を押しつけるものではなく
学生の間、必要になる勉強に集中する場所です。
でもこれは、勉強させるために与えるものではありません。
子供部屋をつくっても、
無理に子供をそこに押し込んで
勉強させることは子供を孤立させます。
小学生くらいから子供部屋に入れて
そこで勉強するしつけをする親御さんも
いるようですが、僕はおすすめしません。
まだ親とのスキンシップが大事な時期に
子供部屋があるからと引き離すのは
大事な成長期に歪みを生じさせます。
子供自らが「子供部屋が欲しい」と言うまでは
部屋を与えてはいけないのです。
そうした自発的なプライバシーの欲求は
「勉強したい」という理由ではないのは
僕自身の経験からもよくわかります(笑)
ではなぜ子供部屋を与えるのでしょうか。
一般的には、自立を促したり
身の回りのものの整理整頓などを通じて
管理能力を育てるということもあります。
また、思春期には1人になって
色々と考えたりすることで
精神的に深みを増していくことでしょう。
しかし、もっと重要な役割があるのです。
それは
私達人間はそもそも動物であり
テリトリー意識をもっているということ。
それは子供が成長する段階で
育まれていき、大人になる上で
とても重要なことなのです。
なので、極論を言えば
子供部屋でなくても良いのです。
子供スペース、子供エリアでいいのです。
そのかわり、
他の機能と共有させてしまうのは
避けた方がよいでしょう。
個室なのに、洗濯物を干すための
通り道になってしまっていたり、
普段使わない道具の置き場にしてしまったり
中途半端な状態は子供を混乱させ
正しいテリトリー意識をもつことが出来ません。
子供同士の共有でも、
ブラインドや家具で仕切るなど
工夫が必要になってきます。
子供部屋は自己のアイデンティティーを育む
とても重要な空間です。
子供部屋は居心地悪くつくるといっても
寒すぎたり暑すぎたりとかではありません。
家族のコミュニケーションの大切な場である
リビングを最優先させ、次に夫婦の寝室、
そして客間があれば客間を優先し
最後の最後で子供部屋を考えて下さい。
その理由は
「居心地良い子供部屋は子供が出てこなくなる」
からです。
事件のあった家族が崩壊する間取りなどを
調べていると関連性が見えてきます。
住宅の真ん中に階段があって、
玄関からすぐに2階に上がれてしまったり
階段を挟んだ向かい側の空間と
分断されてしまっていたり
家は行動を制約してしまう
恐ろしい装置になります。
なので意識して意図して設計をしなければ
家に家族を崩壊させられてしまう恐ろしい
箱になってしまいます。
逆に、そうした恐れがあることを
よく理解しながら、より家族が親密になる
コミュニケーションのとれる仕組みを意図して
設計すれば、家族はより幸せになることが
できるということです。
なので是非子供部屋は
居心地悪くつくり、
家族の集う空間を最高に居心地よく
つくるよう意識してみて下さい。
子供部屋はもともと日本の文化にはありませんでした。
戦後の学力社会からの受験戦争が
子供の学力偏重主義によって
欧米社会の子供部屋が勉強部屋として
与えられるようになりました。
しかし、子供部屋をつくる理由は
テリトリー意識という動物本来の本能から
アイデンティティーを育む場所という
大切な空間でもあります。
こうした子供部屋は与える時期も
慎重に判断しなければなりません。
特に本人が欲していないうちに
無理に押し込めてしまうのは
子供を孤立させ精神を歪ませてしまいます。
本人が子供部屋が欲しいといったら
与えるようにしてください。
一点、気をつけなければならないのは
あまり居心地よく作りすぎないこと。
居心地の良い部屋は
外に出てこない子供をつくります。
あくまでも家の中で一番の場所は
家族が集うリビングです。
こうしたことを間違えないように
子供部屋は慎重に考えて
子供たちに与えるようにしてください。
関連ブログは以下にリンクをはりましたので
是非読んでみて下さい!
関連ブログ
子供部屋よりも居場所(テリトリー)や間取りが子育てで大事なわけ
狭いマンションに無理に子供部屋をつくると家族団らんが無くなるわけ
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<編集後記>
駿河屋を知らない人がまず最初に読む「駿河屋の想い」
駿河屋の九代目がお送りする、天然素材・自然素材住宅のホント
幸せの住まい作り最初の一歩を間違えない為の
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