皆さんこんにちは。
駿河屋の九代目 一桝です。
今日のテーマは「終の棲家」。
この課題は、ある年齢を超えると意識として芽生えてくるのではないでしょうか。
それは、子育てが一段落し、50代なかばにさしかかった頃か、
それとも最近の子育て世代の高齢化を考えると、もっとあとかもしれません。
いずれにしても、身体の具合も若いころから変化し、仕事の終わりも見えてきそうな年齢になってくると、「終の棲家」をどうしていくか考える時期になります。
この「終の棲家」は、
「場所を移す」
という意味と
「この場所を居心地良くする」
という2つの選択があることを忘れてはいけません。
この2つの選択肢があることを、あまり深く考えずに進めると思わぬ失敗をします。
失敗しない「終の棲家」の選び方は
「長期視点にたった需要を考える」
ということが重要なキーワードです。
今日は
「『終の棲家』気になりはじめたらまずこれを読む」
をお話しします。
目次
昔は「終の棲家」なんて言葉は
ありませんでした。
なぜかと言うと、
昔の家は家長がずっと住み続けて、
長男やそれに代わる跡取りが
家を引き継いでいたからです。
しかし
現代は核家族となり、
定年となる年齢が延長され、
医療も発達し、
健康意識も高まったため、
平均寿命も伸び
元気なシニアが増えています。
また、
頑張って購入した郊外の一戸建てを、
不便で寒いから
子供世代が引き継ぎたくない
と言うことも増えているようです。
子供世代は駐車場付きの
広い一戸建てよりも、
狭くて駐車場が無くても
便利な都心のマンションに住みたい
と考える人が増えてきたからです。
昔と色々と事情の変わってしまったシニアは、
ご夫婦でもお一人でも、
・子育てが終わったから
・もっと生活を便利で身軽に楽しみたい
・趣味を満喫したい
・理想の住まい方にしたい
・今の家をより居心地良くしたい
などなど。
様々な事情によって、
住んでいる家を見直し始める人が増えています。
これが「終の棲家」という
言葉が生まれた理由でもあります。
様々な事情で「終の棲家」を
考え始める方が増えるなか、
思いつきや感覚で「家さがし」や
「リノベーション(フルリフォーム)」をしてしまうと、
思わぬ失敗をしてしまいます。
その為に、思考を整理するためのヒントをお伝えします。
「終の棲家」に住む人は誰でしょう。
当然ながらご夫妻もしくは、
ご自身の1人ぐらしですが、
場合によっては
「結婚しない子供」も一緒かもしれませんし、
「結婚したけど戻ってきた子供や孫」も一緒かもしれません。
でも、
こうしたことに不安を抱えて
「終の棲家」を考えても、
不確定要素が多すぎて
決まるものも決まらなくなってきます。
「終の棲家」選びを成功させるためには、
「終の棲家」は夫婦二人だけの「最後の愛の巣」?
もしくは「自分の人生を最後まで充実させる」為
と割り切って、
しっかりとジャッジしていくことが大事です。
私も子育て関連ブログにもかなり書いておりますが、
子供に「居心地の良い暮らし」を
与える必要は全くないと思っています。
「居心地悪い環境」とまでは言いませんが、
子供部屋をリビングよりも居心地良くしてしまうと、
いつまでも家に居座る子供になります。
しっかりと割り切って、
追い出しても自活できるくらい強く育てることが
子供の将来のためだと言うことを、
よく認識することが大事です。
とは言っても、
子供の将来を案ずるのが親心ですし、
こちらの介護を期待する
気持ちもあるかもしれません。
家族の未来にとって
長期視点にたって考えた時に、
何が一番幸せになるかたちなのか、
客観的によく考えて
悔いの無いようにしっかりジャッジしてください。
ひとり、もしくは
夫婦二人で住むという覚悟が決まったら、
やっと「終の棲家」の広さの目安がでてきます。
「子供と同居」を考えると、
広さもどうしても広くなりますが、
「終の棲家」は売却でも賃貸でも、
フットワーク良く動けることがとても大事です。
万が一の場合には多少狭くても
子供を同居させられうような
家にしておこうなどと、
当初から同居前提で広さを求めてしまうと、
無駄にコストがかかりますし、
何の為の「終の棲家」かわかりません。
売却時にも売りづらくなる可能性があります。
「終の棲家」の理想は僕のように
「庭付き平屋住宅」かもしれません。
でも、
都心ではこうした願いを叶えるのが
難しいのが一般的です。
かといって、
2階建てや3階建ての戸建て住宅では、
将来の足腰のことを考えると
階段の上り下りが辛いので、
2階から上は使用しなくなってしまいます。
そして、
住宅は必ず劣化、老朽化します。
家をしっかりとメンテナンスするためには、
建物の状況を知り、
信頼できる依頼先に頼み、
適切な時期に修繕をしなければ、
状況は悪化してしまいます。
その点、
管理のうまくいっているマンションであれば、
修繕積立金を支払うことで、
外部のメンテナンスに悩むことはありません。
管理組合と管理会社が予算を管理し、
適切な時期に修繕を行うからです。
そしてなにより、
マンションは間取り変更は
「壁構造」などの特殊な構造を除いては、
自由にリノベーション(フルリフォーム)が可能です。
運がよければ日当たりの良い
専用庭付きの1Fマンションが見つかるかもしれません。
(都心の1階は一般的に日当たりが悪いもの)
いずれにしても、低層階に住みながら、
地に足の付いた生活をおくることで、
高齢になったとしてもまめな外出が
習慣付いたりすることもあります。
そして、
低層階は災害時に
エレベーターが停止したときにも安心です。
ただし、
水害などが多い地域では、
浸水履歴を調査したり、
近隣の河川が氾濫した場合の水害の予想水位などを調べて
居住する階を検討することは必要です。
一般的な住宅には
寿命があると考えられています。
※そうでない場合もありますが、ここでは割愛します。
「終の棲家」の寿命が尽きる年数が、
ご自身やご夫妻の寿命よりも
早いと色々とやっかいです。
なので、
ご夫妻の思い描いている寿命よりも、
耐用年数が少し長いものを選ぶほうが一般的には安心です。
なぜなら
一般的にマンションの寿命は
60年から70年と言われているからです。
これは新耐震基準以降の建物
(唱和56年6月以降に建築確認申請を通した物件)
に限られると言っても良いです。
(理由はまたの機会に)
購入する物件の築年数は
しっかりと確認することと、
ご夫妻の余命を差し引いても、
耐用年数に余裕のあるものがより安心です。
物件の寿命に関しても、
長期視点にたって判断することが重要なのです。
ただし、
これは一般論であり、
実際のマンションの寿命は物件により
全く違うと言えます。
理由は下記ブログを参照して下さい。
「終の棲家」をご自身、
もしくはご夫妻世代で精算するのであれば、
あまり気にされなくても良いかもしれませんが、
次世代への資産として考えるならば、
資産価値としての観点も忘れてはいけません。
場合によってはリバースモーゲージの仕組みを使って、
不動産を手放しながら住み続け、
お亡くなりになった時点で精算する方法もあります。
資産として考えるならば、
人工減少や高齢化、少子化に進む日本では、
あまり地方のアクセスの悪いエリアの物件を購入することは、
将来的に価値の低下というリスクを招く可能性があります。
「住みたい」と思う人の需要が減少するわけですから、
価値も減少するわけです。
なので、
なるべく「住みたい」という人が
減らないような場所の物件。
つまり、
駅が近かったり、
広さが時代のニーズに合っていることで、
減少するニーズにも価値ある物件であることが重要です。
こうした長期視点にたった物件選びがとても重要なのです。
現在住んでいる住まいの広さを
もてあましているのであれば、
「減築」をするという方法もあります。
「減築」とは、住宅のサイズを
ダウンさせるということです。
「減築」のメリットとしては、
掃除をする範囲が狭くなったり、
家事動線が良くなったり、
日当たりが良くなったり、
庭が広くなったり様々です。
時代に合わない大きな住宅を売却して、
小さな住まいを購入するというのも1つの手ですが、
住み慣れた場所の住み慣れた住まいを、
ご夫妻の暮らしにあうように
ダウンサイズさせる「減築」は、
実は日当たりや庭いじりの楽しさを
広げてくる可能性を秘めています。
「終の棲家」を二世帯住宅とする選択もあります。
実家をリノベーションやリノベーション
(フルリフォーム)をして、
息子夫妻を呼び寄せるもよし、
資金援助をして土地を購入、
2世帯住宅を建てる方もいます。
二世帯住宅のメリットは沢山あります。
高熱費が押さえられたり、
共働き世代を親世代が
子育てともにうまくサポートできたり。
親世代も孫と身近にいることで
生きがいを得られるとも言われます。
なにより何かあった時には
安心感があります。
私が一番にオススメする理由は、
孫の教育です。
共働きになると親世代からのしつけは
とても有り難いものですし、
世代間を通じてしつけられることは、
子供にとってもプラスになります。
また、
国も2世帯住宅や「同居」ではなくても
「近居」にも助成金や補助金を出す動きがあります。
「終の棲家」を考えはじめたら、
ご自身やご夫婦、家族の将来もあらためて
じっくり考えることが大切です。
子供と同居している場合には、
本人の意思や将来の介護の問題なども
話しあうことも必要でしょう。
物件を購入する場合には、
建物の寿命や修繕の問題。
そして、
将来の資産として残すかどうかによっても、
物件の選び方が大きく変わってきます。
リノベーション(フルリフォーム)をするにしても、
大きな住まいをもてあますかもしれません。
その場合には「減築」という手法を用いて
住まいをほどよいサイズにダウンさせながら、
日当たりを良くしたり、
庭をつくったりするこも出来ます。
また
2世帯住宅という選択をする人も増えています。
孫の教育にとってとても良い影響を与えたり、
共働き夫婦の負担が減ったりしますし、
国の補助金や助成金も期待できます。
大切なのは、
老後を「誰の為」に、どう幸せに暮らしたいのか?
主体的に考えて選択することが大切です。
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