こんにちは。 スタッフの小林です。

気づけばキンモクセイが街中に香るかぐわしい季節になりましたね。
キンモクセイの香りがするとつい大きく深呼吸してしまいます。
　

さて、久しぶりに穏やかに晴れた本日は、品川区のT様邸新築工事の上棟式。
建物の柱や梁といった構造を棟まで組み上げることを「上棟（じょうとう）」とか「棟上げ（むねあげ）」言いますが、上棟式というのはお施主様が大工さんたちをねぎらったり、家の神様に無事に家が完成するように神様をご挨拶する、家づくりの中でもお祝いイベントなんです。

上棟式ではこんな風に、紅白幕を下げて祭壇を作ります。 祭壇の上には、米とお清めの酒と塩、そして「海のものと山のもの」といって海産物と野菜や果物を祀ります。

そして、上棟式に欠かせないのが御弊串（ごへいぐし）。 御弊串とは家のお守りです。
皆さんで２階にあがっていただき、そこから小屋裏にあたる一番高い位置に棟梁が御弊串を柱に打ち付けてくれるのを見守りました。

この御弊串は、完成すると屋根の裏側に隠れてしまうため見えません。でも、見えないけれど家をずっとお守りしてくださるんですよ。

御弊串をお揚げしたあとは、棟梁からの家づくりにかける思いのこもった挨拶があり、まずは家の四方をお清め。
塩、米、酒、を東の角から時計回りに撒いてお清めします。

そのあとは、祭壇の前で神式にのっとり、２礼２拍１礼で祭壇にご挨拶したあと、みんなで杯でお祝いの乾杯。（お子さんたちはもちろん、お酒は「飲むフリ」です）

T様や奥様から、乾杯前に家づくりにかける思いを語っていただきました。
「いい家を建ててくれそうだと思ったから」駿河屋を選んでいただいた理由をお話しいただいたり、現場の職人さんたちに対するお気遣いもお話しいただいたり、聞いていてじーんと来ました。
　
上棟式で良いなあと思うのは、現場を見て、お客様が今までの思いやこれからの思いを語ってくださる場面。我々スタッフもお客様のお言葉を聞けるのを楽しみに上棟式に参加しています。

ここまでの上棟式は、世間でよく知られた上棟式です。
このあとは、駿河屋オリジナルのイベント「あざない式」と、家族全員の手形を取り日付を書き入れるイベントが続きます。

あざない式では、駿河屋からお家を建てたみなさまに、家の健やかな成長を願って「幸せの木」と言われるガジュマルの若木をプレゼント。 みんなで鉢に土入れしたミニガジュマルは、お家の完成まで駿河屋で大切にお預かりさせていただきます。

それから、無垢の板に家族みんなで手形を取りました。
みなさん大変きれいに手形をとる事ができました。 字のとってもきれいな息子さんが丁寧に日付を筆で入れ、完成。

今日の日のことを、いつの日か手形とともに家づくりの思い出として懐かしく思ってくれたらいいなぁ・・なんて思いました。
　
　
最後に３本締めをして、上棟式は終了。
日本の伝統を感じる、アットホームであたたかな式でした。
仲良く帰っていくT様達をお見送りしながら、いい家を作っていこうとスタッフ一同想いを新たにした上棟式でした。

（あとがき）
T様邸のあるエリアは東京の下町の商店街が広がる、アットホームなエリア。
すてきな花屋さんや雑貨やさん、思わずふらりと立ち寄りたくなるお惣菜のお店や赤提灯のお店が魅力的です。
街と人の距離の近さに、ぬくもりを感じますね。

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