こんにちは。駿河屋の九代目当主一桝です。

いったい今年はいつ寒くなるのかな～と思っていたら、もう3月ですね。皆さんのご家庭の暖房はどういった器具を使っていますか？ガスや石油系は燃焼ガスで空気を汚すと言われていますし、床暖房は温まるまでに時間がかかる。エアコンは空気も乾燥する感じだし、どうも苦手。オイルヒーターではなんだか物足りない。結局、どの暖房器具がいい！ということもよくわからないまま、去年と同じ冬を過ごしたのではないでしょうか。

今日は暖房器具としてのエアコンのお話しをします。

それでは、今月も子育てママにお役にたてる、おうちの中で大切なこと、発信します！

【エアコンは暖房に向いていないのか？実はエコでクリーンな暖房器具なわけ】

冬場のエアコンは空気も乾燥させるし、風量も多くなると不快です。そんな毛嫌いさせる冬のエアコンですが、本当に暖房には向いていないのでしょうか。エアコンの長所と短所 エアコンの長所と短所を比較してみます。

エアコンの長所

（冷房が必要なので必ず家にある・値段が手頃で高性能・エネルギー効率が良い・空気を汚さない・天井付近の壁なので邪魔にならない）

 エアコンの短所

（外気温度が低いとパワーが落ちる・温度のムラが出来やすい・空気が乾燥する）

空気が乾燥すると良く言われますが、ガスや石油ヒーターは排気ガスに水分が含まれているから乾燥しません。つまり汚染空気を部屋にまき散らしているのと同じなのですが、そこに水分が含まれています。なので、エアコン暖房+加湿器のほうが断然室内はクリーンな環境です。

エアコンを沢山使うと電気代が大変！と思いがちですが、他の暖房と比較しても料金が高くとは言えません。そもそもエアコンはとても効率の良い暖房器具です。室外機内部には「ヒートポンプ」と呼ばれるエアコンの心臓部があり、このヒートポンプは外気から温度をくみ上げてきます。どんなに冬の寒い時期でも、絶対零度（-273.15℃）よりは外気は暖かいのです。

電気ヒーターは６００Ｗで暖房熱は６００Ｗですが、エアコンは電気が９５０Ｗ程度で５０００Ｗにもなります。それは、効率が良い働きをしているからです。エアコンは乾燥や電気代などから冬の暖房には不向きなようなイメージですが、実は空気も汚さず効率も良い優等生です。

最近のエアコンは昔に比べて大分省エネになりました。吹き抜けについてお話しした時も、床暖房の弱点をエアコンで補うと話しましたが、そもそもエアコンは冷房の為に必ずと言ってよいほど住宅に設置しますし、壁に設置してあるため、床になく邪魔にもなりません。

結局、冬の暖房は空気を汚染せず、効率も良いエアコンがオススメなのですが、風量を上げたりすると不快ですし、ハウスダストを巻き上げたりします。

なので理想は床暖房をメインとしながら、補助的にエアコンを使うことで、よりクリーンで無駄が少なく、より快適な住環境となります。