駿河屋九代目当主の一桝です。
先日、ある企業経営者の講演を聴いてきました。
他業種の最新の話題などに触れることも大切だと感じているため、住宅産業や不動産とは全く別の講演です。
もともと幼児教育の分野で老舗の企業で、幼稚園の設計や施設の遊び場なども設計している会社です。そこの社長が言っていたのは、幼稚園の設計に関してでした。

幼稚園は有名建築家の作品も多数ありますが、そのどれもが幼稚園としてうまく機能しておらず、建築家の「作品」にとどまっているということでした。
僕の印象としては「そりゃそうだよね」という感覚でしたが、やはり現実はそのようです。
建築家は確かに素晴らしい社会的メッセージなども含めながら建築という名の「自分の作品」を世に残そうとします。その結果、使い手や住まい手の気持ちに寄り添う心が少なくなってしまうのかもしれません。
建築家に心酔し、「有名建築家の誰々に設計させたんだ」と言いたい人には良いかもしれませんが、そこを暮らしの一部としている利用者など、特に子供には全く関係の無いことです。
住宅においても同じような事が言えます。
僕の歴々の先輩方の呑み会などでは、「施主と喧嘩しながら創ったもんだ!」みたいな話しを聴くことがありますが、いつも疑問に感じてしまいます。
建築はそこを暮らしの一部として利用する、住まいはそこに住まう人を中心に考えるべきなのに、なにか自分の作品のように思っている人もいるようです。 スタイリッシュでカッコイイ。 たしかにデザインも大事ですが、独りよがりになってしまってはいけないと思うのです。

「家は三回建てないと理想の家にならない」 という言葉がありますが、それは3回立てないと、設計者や工務店を見極められないということかもしれません。

設計者はクライアントの暮らしにとことん寄り添って、クライアントの想像を超える心地よくて住まうみんなが幸せになる間取りやデザイン、素材の提案をすることが仕事だと思います。
自分の家を他人の作品にされたらたまったもんじゃありませんよね・・・。
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駿河屋の九代目がお送りする、天然素材・自然素材住宅のホント
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