こんにちは。株式会社駿河屋の九代目 一桝靖人です。
不動産購入からご相談にみえる方は、戸建てかマンションか悩まれている方が、実は沢山います。
やはり地に着いた生活感が魅力ですし、庭のある住まいでワンコと子育て、あこがれますよね。

でもちょっと待って下さい。視点を変えると、選択が全く変わってしまうこともあります。
子育て重視で戸建て住宅にしたいと思っている方は、子育て期間がどれくらいか考えてみましょう。
私の経験からすると子供が騒いで階下に迷惑かけそうな年齢は小学校低学年くらいまで。親と一緒に遊ぶのは小学校4年生くらいまでです。
その後は受験やら習い事で僕の相手をする時間もないくらいでした。
勉強部屋をしっかりとつくってあげたい!
そう考えているパパ、ママもいると思いますが、最近の傾向として成績の優秀な子供は子供部屋で勉強していないことが知られています。
受験が終わって高校生や大学生になるとどうでしょうか。
まー、うちもそうですが、男の子は特に食事の時ぐらいしか出てこなくなります。幸い、我が家は狭いので子供部屋も居心地を悪くつくってあります。
間違っても子供部屋を居心地よくつくってしまうと、居座られてしまいます。
子供はさっさと育てて自立させる。それが一番です。
では、子供が自立したときに、その家に住むのはだれでしょうか?
そう、ご夫婦2人だけです。そう考えると、大きな家は今の時代に合わないといえるでしょう。
昔は大きな住まいは豊かさの象徴でしたが、今では「売れない」「貸せない」負の資産となってしまう可能性が高いのです。
では、「売れる」「貸せる」戸建て住宅であれば問題ないのでは?
そうです。その通り。でも、そうした物件は立地が良く、土地の価格も高額になってきます。
1つの選択肢としての僕の考えは、子育て期間中は、子育てに必要なギリギリの広さで、利便性もいい資産価値の落ちづらい中古のマンションを、家族らしいリノベーションをして暮らす。

子育て期間が終わったら、子育てサイズの中古マンションを売却して、夫婦の理想の暮らしを叶える住まいに引っ越す。というのはどうでしょうか。
売却せずに賃貸に出して、その費用で田舎に家を借りるのも良いかもしれません。
家は買ったら一生そこに住むという必要はありません。
売ったり、貸したりしやすい資産のほうが、人生の自由度も広がってきます。
ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に変えていくという発想も必要なのですね。
立地の良いマンションは戸建て住宅に比べて比較的値段が下落しづらい傾向にあります。
そうした特性を踏まえながら、戸建てかマンションかをしっかり選択することが、とても重要なのです。