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マンションにおいて無垢の木の床を実現するには「乾式二重床」工法で

RELEASE:2017.08.31     UPDATE:2019/01/17
CATEGORY:ブログ, マンションについて, 社長ブログ
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マンションの床を無垢にする場合に、一番注意しなければならない部分は、現在のフローリングの状況です。

ここを間違うと、あとでトラブルに階下の住民からクレームが出たり、工事の費用が余分にかかったりしてしまいます。

 

今日はマンションを無垢のフローリングに替える場合に、注意すべき「音の問題」や「下地の問題」についてお話しします。

 

 

 

 

マンションの床構造

 

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マンションのフローリングには、二重床の下地である「置床」(おきゆか)の上に合板フローリングを貼った物と、コンクリートの床に直接スポンジのついた合板を貼った「直床」(じかゆか)工法のフローリングがあります。

 

「置床」の上に合板フローリングを貼ってあることを「二重床」と呼びます。

コンクリートに直接、スポンジで遮音をした合板を貼ったものを「直床」(じかゆか)と呼びます。

 

歩いたときにフワフワと凹むようなある着心地なのは「直床」のフローリングです。

比較的しっかりとした歩き心地なのは「二重床」のフローリングです。

 

 

 

合板フローリングの種類

 

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無垢の床との比較用サンプル(直貼り用合板フローリング)

 

 

合板フローリングには大きく分けて2種類あります。

1つはただの合板で出来たもの。

 

階下への遮音は、二重床の下地で確保します。

 

もう1つは遮音をする為のスポンジの付いた合板フローリング。

先に説明した「直床」用と呼ばれるフローリングで、コンクリートに直接的にボンドで貼り付けています。

階下への遮音は、合板についているスポンジで音を吸収します。

 

 

 

遮音

 

2008122

 

マンションの規約には床の遮音に関してルールが決められています。

勝手な仕様で工事を行うと、階下への音漏れでクレームに発展するからです。

 

なので、遮音について厳しく決められているのです。

 

遮音については、軽い物を落としたときに響くような音を軽減する「軽量床衝撃音」(LL)という基準と、重いものを落としたときの音を吸収する(LH)という基準があります。

 

マンションにおいて重要度が高いほうは「軽量床衝撃音」である(LL)です。

 

なぜマンションでは「重量床衝撃音」である(LH)よりも重要視されて(LL)の基準が決められているのかというと、躯体(構造体)であるコンクリートなどの設計によって性能が決定されるためです。

 

なのでマンションでは(LL45)や(LL40)のフローリングを使うようにマンションの規約で決められているのです。

 

ちなみに性能の違いは

 

LL40では「軽量床衝撃音」が「ほとんど聞こえない」レベルであるのに対し、LL45では「サンダル音は聞こえる」というレベルです。

共同住宅での生活レベルはLL40は「気兼ねなく生活できる」としているのに対し、LL45は「少し気をつける」とされています。

 

数値が小さいほど、遮音性能は高いのです。

 

 

 

遮音性能はあくまでも目安

 

床騒音には軽量床衝撃音である(LL)と重量床衝撃音である(LH)があるとお伝えしましたが、遮音性能は物件の躯体ごとにばらつきがあるので、先ほどの遮音レベルはあくまでも目安でしかありません。

 

 

 

マンションで無垢の木のフローリングを使う方法

 

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マンションで無垢の木の床を使うには2種類の方法があります。

1つはフエルトやゴムの遮音マットを敷いて、下地の合板を貼り、無垢の木のフローリングを貼る方法。

 

もう1つは「二重床」の下地をつくって、そこに無垢の木のフローリングを貼る方法です。

 

コスト的にはどちらも似たり寄ったりですが、歩き心地が全く違います。

 

遮音マットの場合には、フエルトやゴムなので少しふわふわとした感じになります。

「二重床」のほうがしっかりとした歩き心地です。

 

また床の高さをフレキシブルに調整できることで、配管が必要な水回りとリビングの床の高さを揃えることが出来ます。

 

メーカーも二重床のほうが信頼出来るメーカーであることが多いです。

 

マンションで無垢の木のフローリングを貼る場合には、二重床工法で施工することがおすすめです。

 

 

 

コストについて

 

リノベーション(フルリフォーム)する住まいが「直貼り」と呼ばれるコンクリートのスポンジ付きの合板が直接はってあるものですと、無垢の木のフローリングを施工する場合、二重床にしなければならないので、その分コストアップとなります。

 

なので、たとえば中古マンションを購入して無垢の床にしたい!という場合には、「直貼り」工法のフローリングだと、二重床の下地をつくる分、余計なコストがかかってしまうのです。

 

中古のマンションを購入する場合には、「直貼り」の合板フローリングが貼ってあるかどうか、不動産屋さんに聴けばわかるので、必ず確認をしてから購入するようにしましょう。

 

 

 

今日の「わかった!」

 

IMG_1042

 

マンションのフローリングには2種類の施工方法があります。

 

1つは二重床の上に合板を貼った物と、コンクリートの上にスポンジ付きの合板を貼ったもの。

どちらも二重床にすれば、無垢の木のフローリングを貼ることが出来ますが、「直貼り」の合板フローリングが貼ってある場合は、二重床の下地を組むコストが発生するので割高になってしまいます。

 

遮音に関しても基準が決まっているので、しっかりと理事会に確認してから工事の内容を検討しなければなりません。

 

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<編集後記>

昨日のネタ通り、今日は娘とバイクで横浜まで行く予定だったけど雨ですね~・・・。

ちぇちぇちぇ~ って感じですが。

 

昨日の午後は不動産屋さんとして仕事してました。

物件の売買契約の締結でしたが、この瞬間が大好きです。

理由は、不動産の物件探しはお客様の伴走者のようで、つねに励まし、モチベーションも高め、的確なアドバイスで信頼、安心してもらう伴走者を心がけています。

 

購入物件が決まり、契約までたどり着いた時のホッとした表情のお客様をみると、「さあこれ、幸せの住まいづくりを頑張ろう」という気持ちになります。

 

今日は娘とのツーリングに行けるかな~・・・。

 

 

 

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