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「新月伐採」(月齢伐採)「葉枯らし天然乾燥材」の魅力

RELEASE:2020.02.05
CATEGORY:ブログ, 社長ブログ, 自然素材
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皆さんこんにちは。
駿河屋の九代目 一桝です。

先日は駿河屋の故郷でもある静岡の天竜に、
当社の「産地研修」を兼ねて
スタッフが伐採体験にいってまいりました。

駿河屋がお客様にまずお勧めする天竜杉、天竜桧は
新月伐採(月齢伐採)、葉枯らし天然乾燥材です。

この画像は1月としては珍しく
温かく朝日を浴びて、
前日の雨?朝露?木材からの水分が蒸発している姿です。

天竜の林業家の想いが山で育て、
切り出し、2年もの歳月をかけて乾燥させ、
そして製材して出荷しております。

今日は「新月伐採」(月齢伐採)「葉枯らし天然乾燥材」についてご説明します。


「新月伐採」(月齢伐採)とは


2003年に「木とつきあう知恵」という本が
翻訳され出版されました。


これは、

オーストリアのチロル地方の
営林職員の方が1996年に出版し、
大ベストセラーとなった本。

月が示す正しい時期の伐採をした木材は
極めて良質の木材になるというものです。

その後チューリッヒ大学で研究され、
正しいと実証されてからは、
オーストリアの森林局も方針を180度転換し、
「新月の木」かどうかを木材の証明書に
明示するようになったといいます。

あのヴァイオリンの名器「ストラディバリウス」も
新月の木でつくられていると言います。

実は日本でも、

「木は8月の闇に切れ」

という言葉が500年以上前の書物にも残っています。


■愚子見記(ぐしけんき)
現存する最古(500年前)の建築書
江戸時代前期の法隆寺工匠・平政隆が記したもの
「竹ハ八月ノ闇ニ切テ良シ」とある。
これは旧暦の8月、つまり現在の9月から10月上旬ごろの
「闇夜」新月に切るとよいという意味なのです。


(新月伐採(月齢伐採)は厳密に言えば、下弦から新月になる前までに伐採する)
(春は水分をどんどん吸い上げるので伐採に適していない)

世界最古の木造建築として知られている
法隆寺も「闇伐りの木」つまり、
「新月の木」を使っていると言います。

では、

なぜそうした素晴らしい
先人の教えがなくなってしまったのか

それは、

効率や生産性、そしてコストを重視した為に
いつのまにか忘れ去られてしまったんですね。

これは「天然乾燥材」が
極めて少なくなってしまったのと全く同じ理由です。


天然乾燥材とは

南会津の広葉樹は南会津で乾燥させている


通常の木材は山から切り出すと、
製材して人工的に乾燥させ、
狂いが出ないようにして出荷されます。

しかし、

本来、材木というのは機械で人工的に
乾燥するなど、昔はあり得なかったのは
考えて見れば当然のことですよね。

昔からある自然のままに乾燥させる
天然乾燥の対極にある人工乾燥とは
どういうことなのでしょうか。


人工乾燥とは


人工乾燥とは、木材を乾燥庫に入れ、
温度を上げて木材内部の水分が
移動しやすい状態を作り、

湿度等をコントロールして、
乾燥を7日から2週間などの
短期間で行うものです。

人工的に「木のミイラをつくる
と言う人もいるほどですということ。

そこには香りや色つやなどは、
本来の姿ではありません。

また、

強制的に乾燥させるので、
木の内部が割れてしまい
構造材としての強度の低下も問題視されています。

外部から先に乾燥し固まり、
内部が乾燥して行くので割れが生じてしまいます。


表面が固くて中が弱い


ある意味、今の建築基準法通り
表面にビスと金物で止めなければならない材料です。

人工乾燥で内部が内部が弱くなっているのに、
伝統工法で施工したら逆に構造的に弱くなってしまいます。

内部割れした柱を試しにたたいてみると、
柱はなんとも言えない、空っぽの音がします。

天然乾燥材は100年かけて、
じっくりと強度が上がっていくのに対し、
人工乾燥材は一気に劣化させて、
あとは強度低下をしていくだけなのです。


木材の歴史と価値


人工乾燥の歴史は、
明治42年ごろに乾燥装置が
初めて輸入されることから始まります。

その後大正10年ごろに
民間企業に普及されてきます。

大きく普及されたのは、
関東大震災後の復興需要、

そして

敗戦後の復興需要が大きかったと思われます。

それだけ住宅などに使用できる木材を
急いで作り出さなければならなかったのです。

30年、40年前は木材の価格が
5万/立米くらいでしたが、
現在では1/10以下の 
3千~4千/立米くらいになってしまいました。

ここまで安くなってしまった日本の林業は、
国から補助金をもらって
運営していくのがやっとです。

なるべく手間暇かけずに
製品にしなければなりません。

その為に、
自然の乾燥に任せる天然乾燥などをしていたら、
時間はもちろん場所や管理コストもかかりますし、
それだけ運転資金もかかるのです。

なので生産者はやりたがらないし
家を建てる人は、天然乾燥と人工乾燥の差や、
良い木材とは何かなどよく分からないので、
要望として出てこない。

でも「天然乾燥」を行った木材は
「人工乾燥」をした木材とは
全く別ものになるのです。

駿河屋では、来店されたお客様にご説明する際に
実際に見比べて頂いておりますが
香りといい、艶といい、本当に素晴らしい。

私が最初にお勧めするのは、
まさに天竜の天然乾燥材です。


「葉がらし」とは


「葉がらし」とは、山で切り倒した木を、
数ヶ月間、山に放置して乾燥させる方法です。

葉がらしという方法は、
伐採したばかりの水分の多い重い木を
乾燥によって少しでも軽くして
山から運び出しやすくする
という意味もありますが、
木の養分を飛ばす為にも行っています。

そうすることによって、
養分が少なくなるので
虫が付きづらい木になるのです。

私も全国をまわり、
様々な林業家さんと話しをしてきました。
葉枯らし乾燥をやってるというところは
全国にも多数ありますが、
実態は短期間のものが多いです。

天竜のように3ヶ月から6ヶ月、
しっかりと時間をかけて行っているところは
実は非常に少なく貴重です。


「新月伐採(月齢伐採)・葉枯らし乾燥材」 のデメリット


「新月伐採(月齢伐採)・葉枯らし乾燥材」にも
デメリットがあります。

それは、

一度見比べてしまうと、
他の材料は一切考えられなくなるということです(笑)

以前お打合せさせて頂きました
U様ご夫妻ですが、

限られた予算の関係上、
コスト調整のお話しをしました。

その際にこの新月伐採(月齢伐採)葉がらし天然乾燥材の
施工範囲を少しご相談させて頂きましたが

「いやいや、あれを見ちゃうと他は考えられない!」

とおっしゃって下さいました。
でも気になるのがコストですよね。

当社は直接仕入れさせていただいておりますので
意外に安いというのが正直な感想。

たとえば床材だけで見てみると、
ネット通販の床材なんかと
あまり大差なく購入でき、かえって驚きです。

リビングの床だけ「新月伐採・葉がらし天然乾燥材」にしたい
という方もいらっしゃいます。

当社の「職人技発表会」(完成見学会)で
実際に体感できますので
是非、新月伐採(月齢伐採)・葉枯らし乾燥の無垢の杉を
素足と手と香り、五感で感じてみてください。


新月伐採は「新月」に木を伐る?


さて、この本が出版されてから、
日本でも賛否両論があったようです。

「新月伐採」という言葉だけが走り
「新月」になってから伐採を行った為に
「通常の時期の伐採材と何もかわらない」
という意見を言う方もいたそうです。

しかし

厳密にバーコードで一本一本の
伐採履歴をしっかりと管理をしながら
「新月伐採」(月齢伐採)を行っているのは
天竜の「新月伐採材」(月齢伐採)だけです。

伐採後、直ちにGPSで位置を即位したデータと日時のバーコードが貼られる


GPSからの位置情報、日時、誰がいつどこで伐採したのかが記録される。

産地偽装もある木材業界。食品と同じで加工したところが産地表記になります。その為に、住宅メーカーがわざわざ天竜に木材を持ち込み「ブランド桧」として再出荷している事実を地元の人は嘆いています。

※私が現地で確認したところでは三重県津市美杉町でも新月伐採(月齢伐採)材に取り組んでいる。



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<編集後記>

以前の「あとがき」に書いたんですが
年末にインフルにかかったあと
うちのカミサンもインフルにかかったんです。

その際に、いろいろと世話をしながら
「家事ってたいへんだね~・・・。」
って実感したんで、
最近、少しずつ家事をしているんです。

ジムに行って汗だく汁だくになったウエアも
以前は洗濯してもらってたんですが
最近は自分でしています!(あたりまえだ)

昨日は久しぶりに外出続きで
打合せの連続でへろへろになって帰宅。

うっかりジムで汗だく汁だくになったウエアを
洗濯したまんま洗濯機に放置して忘れてました!

そしたらカミサンに

「洗濯おわってるよー」

と言い渡されたのですが
すでに披露で動けなくなった姿とうつろな眼差しで
ぼーっとしていると。

「しゃーない!やってやるかー」

というではないですか!

なんかやさしい!!
疲れ切っている姿をみて哀れんだようです!

しかし最後の力を振り絞りながら僕は
ふらふらと立ち上がり、
洗濯物を干す作業を一緒にやりました。

「共同作業って愛がめばえるんだよね♪」

などと僕が言うと

「ない!」

とカミサンに斬り捨てられました・・・。

皆さんの家庭はどんな感じ?






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