こんにちは。
駿河屋スタッフの奥山です。
外出自粛の生活が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
さて、自粛生活中に携帯からこんな写真を発見しました。
「CLT PARK HARUMI」というところで2月の初旬に行ってきました。
このころはまだクルーズ船がニュースになり始めたくらいですね。
なんだかずいぶんと昔に感じますが・・
CLTの魅力を発信する施設なのですが、デザイン監修を隈研吾さんがおこなっています。
CLTというのはCross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略で直訳すると、「交差積層された木材」という意味だそうです。
集成材に似ているのですが、
集成材は小角材を繊維方向をそろえて平行に並べて接着したもの。
駿河屋の倉庫にあったので写真撮りました。繊維方向が揃っているのがわかるでしょうか。
CLTは繊維方向が直交するように接着したものということで違いがあります。
このCLTが建築業界に革命を起こすかもしれないと注目されているんです。
強度が強くて変形がしづらく、大きいものがつくれる(現在国内で3m×12mのものがつくれるそうです)そして断熱性もある。
これをそのまま建物の壁や床に使えるということで
鉄筋コンクリート(RC)造に変わるのでは?
と期待されています。
欧州で開発された技術なので日本より進んでいるヨーロッパでは
9階建ての木造集合住宅などもできているそうです。
木造の高層マンションなんて夢がありますね。
もう一つ、日本の木材自給率の面で林業の救世主になるかもしれない!
ともいわれています。それこそ期待が膨らみます!!
ただ、もちろんデメリットもあります。
まず、まだ大量生産ができない。コスト面でコンクリートよりも高くなる。
そしてなにより心配なことは、製造に接着材を使用しているので
化学物質の健康被害の可能性が否定できないところです。
室内空間を造る部材としては、駿河屋としてはやはり
新月伐採・葉枯らし天然乾燥の無垢材がおすすめですが
建築の幅や選択肢が増えることは嬉しいことです。
「CLT PARK HARUMI」は内部や階段、テーブルまでCLTで造られていてお茶をするだけでも楽しめると思います。
現在は休業中ですが、ご興味のある方は再開したらぜひ。「CLT晴海」で検索してみてくださいね。
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