こんにちは。スタッフの杉山です。

　仕事で霞ヶ関に行くことがあるのですが、健康面を考えて、いつも１つ手前の銀座駅で降りて15分ほど歩くようにしています。

経路のほとんどが日比谷公園なので、気分転換にもなりちょうどいい散歩です。

日比谷公園の遊歩道を歩いていると梅の花がひっそりと咲いていました。春はもうすぐ。

　
　春の訪れを待ちわびたように、墨田区W様邸のリノベーション工事が始まりました。

桜の名所　隅田公園や言問団子にもほど近く、お花見シーズンには絶好の立地。おいしい蕎麦屋さんもあります。


江戸を偲ばせるそんな下町の一角にW様邸はあります。

比較的築年数が経過している物件ですが、これをいかに快適な住まいに変身させることができるか、まさに職人の腕の見せどころでもあります。

　設計のコンセプトは都心に住まいながらシンプル・コンパクトな暮らし。

居住スペースに通風・採光に優れた3面窓が確保できることを活かして、本物の住まいを目指します。

LDKや寝室の床は静岡　天竜産の新月伐採・天然乾燥の杉無垢材を使い、寝室の壁には北海道稚内産の珪藻土。

身近に自然素材を感じることができる空間をつくりあげます。

　次回以降レポートしていきますので、乞うご期待！

話は75年ほど遡りますが、第二次世界大戦後、敗戦国日本は極度の物資不足になりました。

その時に日本人は創意と工夫で立ち向かいました。
すなわち衣食住のさまざまな分野で「代用品」が開発され、物資不足を補い、ピンチを切り抜けてきたのです。

日本人の知恵が産み出した大量生産の工業品により、庶民の暮らしは格段に向上したのです。

そして今日。モノは多くの人に豊富に行き渡るようになりました。

人々の目が「本物」に向けられるようになったのは必然でしょう。
たとえば一部の野菜や果物にもトレーサビリティーが導入され、店先で生産者の顔が見えるようになってきています。

私が個人的に愛好する日本酒も、かつては人工的な添加物（代用品）で水増しして製造していたものが主流でした。
しかし今では、米と米麹だけで製造する本来の製造方法に回帰しています。

まだまだ気づいていない人が多いですが、
住の分野でも「本物」への流れは避けて通ることができないと思います。

その動きを少しでもお伝えできればと考えています。