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木は加工の仕方で大きく変わる

RELEASE:2023.07.03
CATEGORY:ブログ, 社長ブログ, 自然素材
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皆さんこんにちは。

駿河屋の九代目 一桝です。

 

 

 

住まいに木を取り入れたいと思っても、沢山の木があって悩むところです。

 

特に、板状に加工する方法によって木の見せ方、見え方がも変わってくるので、さらに複雑になっています。

 

今日は木の種類ではなく、加工の仕方や残し方によっての呼び方や見え方についてお話しします。

 

 

 

〇柾目(まさめ)と板目(いため)

 

 

丸太の中心を縦に切ると、まっすぐ平行な木目が現れます。

 

これを「柾目」(まさめ)と呼びます。

 

中心からずれた外側(外皮側に近い部分)を切ると「板目」(いため)と呼ばれる、山がたの木目が出てきます。

 

柾目(まさめ)は丸太の中でも一部でしか取れないので非常に希少価値があります。

 

見た目にもクセがなく美しいので価格は高くなります。

 

ざっくり板目の10倍くらいでしょうか。

 

それくらい希少価値のあるものです。

 

 

 

〇源平(げんぺい)

 

丸太の断面を見ると、中心部が赤くなっていますが、樹皮に近い部分は白くなっています。

 

赤い部分を「赤身」(あかみ)

 

白い部分を「白太」(しらた)

 

と呼びます。

 

丸太の製材方法によって、樹皮に近い部分は自然とこの赤と白が混ざったようになります。

 

これを「源平」(げんぺい)と呼びます。

 

由来は「源氏の白旗、平家の赤旗」がその由来です。

 

紅白の色がまざっているので、価格は手頃になりますが、年月がたってくると色が均一になります。

 

この色の差が「かわいい」と女性に人気です。

 

 

 

〇節あり

 

樹皮の枝は日が当たらない下の方から枯れ落ちていきます。

 

杉の木が育っているところを見ると、枝葉がついているのは上のほうだけで、下の方の枝がなくなっています。

 

杉林にいくと、落ちた枝が地面に沢山あったりします。

 

不思議なことに、この枝は人の手で早めに落とすと節ができません。

 

それでも残る節はあります。

 

節のある木は節のない木に比べて価格がお手頃になります。

 

 

 

〇節埋め(ふしうめ)

 

木に残っている節は死節(しにぶし)と呼ばれます。

 

死節が残ったまま加工すると、その節が抜け落ちることがあります。

 

こうした節を事前に埋めておくことを「節埋め」と呼びます。

 

 

この節埋めですが、ヒノキの枝を輪切りにして埋めます。

 

なので杉でもヒノキの節でうめてあります。

 

フローリングにしていてたまに抜け落ちることがありますが、パテや木で埋めることが出来るので特に問題はありません。

 

 

 

〇耳つき

 

おもにカウンター材などで使われます。

 

木の外皮部分の樹皮だけをめくった状態で使います。

 

木の表面の凹凸や波が自然な感じで表現できるので、より自然が好きな人に好まれます。

 

あまり多用すると、お蕎麦屋さんか、民芸品のようになってしまうので、ポイントで使うのをオススメします。

 

 

 

 

このように、一概に「木」と言っても、加工方法や部位で全く違う風合いになります。

 

基本的にクセのないほうが価格は高くなります。

 

でも、塩ビシート製の木目がどれだけ綺麗だったとしても、節のある本物にはかないません。

 

それと

 

高価なものを使えば良いのではなく、本物を使えば住まいの空気感は全くかわってきます。

 

木はけっして高いものでなければいけないということは無いんです。

 

 

 

 

 

────────────────────────

<編集後記>

 

先日は花豆たっぷりの宇治金時かき氷が食べたくなってしまったので

 

箱根の金時山に登ってきました。

 

標高は1200mたらずなのですが、暑かったので全身びしょ濡れ。

 

夏は沢登りでずぶ濡れになるのですが、久しぶりに真夏に山登りをしてびしょびしょになりました・・・・。

 

でも、箱根の1200mの風は心地良く、宇治金時も美味しかったです。

 

特に花豆は山頂の小屋で一升瓶を担いだオジサンがお酒を使って煮ているらしいです。

 

山頂小屋の声の高いオジサンが、「酒は俺が呑みたいくらいだよー」っていつも言ってます笑

 

もう少し涼しくなったら、皆さんも是非行ってみてください。

 

 

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