みなさんこんにちは。一桝です。
前回に引き続き、い草農家さんへの住み込み体験報告です。
私は平川さんのお宅で3日間お世話になることになりました。
途中、ホームセンターで足袋のゴム長靴とカッパを購入し準備完了。
ご自宅で、奥様とお母様へのご挨拶もそこそこに、準備をして
早速作業開始です。
まず当たり前ですが広い!!
広大な田んぼに緑のい草がわさわさ生えております!
しかしこれは、水平に張られているネットのおかげで真っ直ぐ立ってるのです。
このネットを外すところから作業が始まります。
ネットをはずすと、このような状態になります。
ネットを外したら、ハーベスタで刈り取って行きます。
後ろのカラスは刈り取りしたあとにあらわになった、タニシを食べに来ております。
刈り取りは奥様担当ですが、これも忙しそう!
刈り取られたい草がどんどん上がってくるのを、荷崩れしないよう積んでいきます。
戻ってきたら、積んである台車ごと下ろして、空の台車に積み替えます
刈り取られたばかりのい草はみずみずしく、美しい!感動しました!
このい草の根元を揃えて、台車の山からコンテナに積み替えます。
汗だくになりますが、気にしてられません!
季節は7月初旬、梅雨明け直前か梅雨明け直後くらいの真夏です。
なぜこの時期に刈り取りをするのかというと、い草の中の発泡性の部分が暑さで急激に成長をし、その部分が踏み心地など様々な畳の品質を決めるのです。
ちなみに中国では、暑くなる前に刈り取る(早ガリ)を行っており、そうした意味でも国産のものに比べ、品質的に劣っているということです。
また、真夏の昼前後は日差しが強すぎる為に、い草の品質が落ちてしまうのだそうで、なんと、午前2時とか3時から真っ暗な中、農家さんは刈り取り作業を開始しており、昼は昼寝の時間をとるそうです。
他の農家さんは、4時くらいからはじめるところもあるそうですが、平川さんは品質重視とともに、お子さんとの朝食の時間を大切にしたいということで、午前2時から作業を始められております。
なんか、じーんと来ました・・・。
こういう話しが聞けるのも、産地で生産者の皆様と会って体験するからなんですね。
改めてとても大切なことをしているんだなぁと感じました。
ところでご主人はというと、コンテナに山になったい草を、自宅隣の倉庫兼、加工場へフォークリフトで持って行きます。
自宅倉庫ではどのようなことが繰り広げられているかというと
クレーンでコンテナを吊り込みながら
染土を溶いたピットに沈めて
天然泥染めを行います。
淡路島などの土を配合して染めていきます。
染める時間はものの3分とか5分程度。
染めるというより泥水に浸ける感じです。
これによって香りが引き立ち、滑らない畳表となります。
この泥が体に悪い!といい、泥初め否定派の方もおりますが
全く問題ありません!
それよりも、泥初めも日本の伝統文化の一つですから、泥染めの風合いも含め、たのしんでみたいものですよね。
さてさて
そのあとは、乾燥釜へ入れ、乾燥作業です。
この乾燥釜がでかい!
自宅のリビングよりも広いです!
クレーンで慎重に運んでセットして行きます。
下から熱風を送り込み、15時間から17時間かけて乾燥させます。
明日は乾燥したい草を取りだし、2階の倉庫に移動するのが朝一の仕事です!
この日の晩は、すごいご馳走をご用意頂き、平川さんご家族と楽しくお酒も頂きました。
なんと、焼酎の本場に、東京の焼酎を持参するという失態!
でも東京バナナはよろこんでいただけたようでした!
明日は3時起床で作業開始です!
本物の畳を求める旅-7へつづく
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