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狭いマンションに無理に子供部屋をつくると家族団らんが無くなるわけ

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皆さんこんにちは。 駿河屋の九代目 一桝です。

都心のマンションは

郊外の戸建てに比べたら

家族で住むには少し

手狭なものもあります。



そうした限られたスペースの

マンションに無理に子供部屋をつくり

リビングに物が溢れたりしているご家庭も

実は多いかも知れません。

 

そもそも

子供部屋ってどれくらいの広さが

必要なんでしょうか。

 

限られた広さのマンションなのに

立派な個室を子供に与えると

子供の自立を遅らせる可能性もありますし、

 

家族団らんという家庭のあるべき姿から

だんだんと離れていってしまうかもしれません。

 

今日はそんなお話しです。

 

 

ある来店者様

 

以前、ある現在新築工事中の

新築マンションを購入された

お客様が来店されました。

 

和室に床下収納をつくりたいが

どれくらいコストがかかりますか?

という質問でした。

 

 

 

僕がたまたまいたので

お話しを聞かせて頂きました。

 

お話しを伺うと

おおむね以下の様な内容でした。

 

・新築の60m2マンションを購入(新築工事中)

・ご夫婦と小さい女の子二人の4人家族

・購入した物件には収納が少ない

・完成引き渡しは二年後だが

 リノベーション(フルリフォーム)は

 新築のオプション工事は来年1月までに

 依頼しなければならない(1ヶ月後)

 

というものでした。

 

なので、

早くプランを考えて

依頼しなければならず

現在、収納を増やす方法を

模索しているということと、

 

新築マンション販売側の

収納追加リフォームの価格と

世間一般の価格を

比較したいというお話しでした。

 

そもそも少ない収納

 

その方が契約されたマンションの広さは60㎡。

 

収納スペースはわずかに

2㎡(畳一帖分程度)です。

 

ちなみに一般的な収納の広さは

 

マンションで全体の広さの7~8%。

戸建て住宅で全体の広さの10~15%

 

と一般的には言われています。

 

これでも不足と感じる人が

多いのですが、

60㎡で2㎡では3%しかありません。

これでは収納がなさ過ぎです。

 

 

将来の子供部屋も悩む

 

お話しをつづけていくと

収納もさることながら

将来のお子さんのお部屋を

どこにすべきかも悩まれていました。

 

将来は個室二つをお子様に渡し

夫婦の寝室は4.5帖で考えている。

4.5帖部屋にも収納が欲しい。

(夫婦3畳で寝る)ということでした。

 

 

子供部屋の優先順位は高くない

 

十分な広さのない限られた広さの

マンションであれば、

お子さんの部屋は家具などで空間を仕切り

なるべく小さくし、

最低限のプライバシーを

確保する程度で良いですよ。

 

とお話しさせて頂きました。

 

プライベートな空間は

子供の自立の上でとても大切です。

それがないと家庭で

根無し草のようになっていまいますと

家庭教育研究会の元総裁である

専門家の外山知徳先生は言っています。

(家族の絆をつくる家 平凡社)

 

最低限のスペースは必要ですが

個室が絶対的に必要かというと

そうではありません。

 

 

子供に個室がかならずしも必要ではない理由

 

子供に個室はかならずしも

必要ではありません。

 

子供が自分の場所であると

認識できる「場所」があれば

それでも十分なのです。

 

そもそも

住まいは広さが

限られている事が多いものです。

 

大切なのは

子供の個室がつくられることではなく、

家族が団らんで心あたたかく

子供が育つことです。

 

狭いマンションに無理に

子供部屋を設けると

どういった問題があるのか?

 

それは

子供部屋が居心地が良すぎると

部屋から出てこなくなるということと

 

それによって犠牲にしたリビングなど

本来家族団らんで心を育む場所が

おざなりになってしまうからです。

 

限られたスペースでの優先順位は

子供の個室ではなく

家族の団らんです。

 

家族団らんが温かければ

子供スペースは机と布団がおければ、

個室では無く家具で間仕切った

プライベートスペースでも良いのです。

 

子供部屋と収納は広ければ広いなりに

家の中で自己主張をしはじめます。

限られたスペースの住まいで

「住まい方」を工夫することが大切です。

 

 

その上でのリノベーション(フルリフォーム)のしかた

 

現在、収納が少なく

困られているご家庭も

多いと思いますが、

 

安易に収納を増やすのではなく、

子育て時代の子供スペースを

どう確保するのかを

一旦考えてみて、

 

なおかつ

子供が巣立ったあとに

どういった住まい方を

夫婦でしていくのか、

 

長い時間軸でおおよそでも

考えてみることで

ムダなリノベーション(フルリフォーム)を

しなくて済むかもしれません。

 

スペースが限られているなかで、

子供のためにと親心で

個室を与えた結果、

 

リビングには物があふれ

居心地の悪くなってしまい

そこに子供との団らんがなく、

 

子供は居心地の良い自室にこもってしまう。

夫婦は狭い部屋に寝る。

 

というのは家族のコミュニェーション、

幸せのためにも良いはずはありません。

 

 

今日の「わかった!」

 

都心のマンションは

なかなか広さ的に満足のいくものを

購入することは難しいと思います。

 

それに、

子供は二人、三人いると

家族も賑やかで楽しいものです。

 

そこで子供部屋を子供の数だけ確保すると

夫婦の寝室は狭く

リビングには物が溢れる。

そういった結果を招きかねません。

 

それよりも

子供部屋を最小限にして

いつも家族団らんでいられるような

居心地の良いリビングを

家族の中心とした住まいを目指す。

 

ちょっと手狭なマンションは

子供が巣立ったあとには

夫婦にちょうどいいサイズです。

 

 

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<編集後記>

 

子供部屋問題はどの

ご家庭にも少なからずあります。

 

あるご家庭は間仕切りを無くし

リビングをとにかく大きくして、

子供が子供部屋が欲しい年頃になったら、

随時パーテーションで

簡易的に仕切っていく方法をとりました。

 

家族との距離感も丁度良く、

現在もたまに会社に遊びに

いらしてくれますが、

とても良いとおっしゃってました。

 

男3兄弟のご家族は、

「トコロテン方式」にしました。

 

6畳間を2つに区切り、

上の長男と次男が使う。

長男が巣立ったら三男が入る。

 

というトコロテンのような

押し出し方式です。

 

これも、

長男の自立を促し、

うまくいったケースでした。

 

僕も大学生2人をもつ親ですが、

子育て期間はほんのわずかです。

 

それに、

家族との距離が近ければ近いほど、

会話が増え、笑顔も増える気がしますよ。

 

 

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