ブログBLOG

冬山雪山高所登山に携行すべきライターとは

RELEASE:2016.01.09     UPDATE:2016/12/07
CATEGORY:ブログ, 焚き火の焚き付け, 社長ブログ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

冬山や雪山、高所登山時に

ガスバーナーの点火だけで火が付かない経験は

冬山をやっている人なら誰しもあると思います。

 

そんな冬山雪山高所登山時は

補助的にライターで着火しますが

ライターも千差万別で得意不得意の状況があります。

 

今日は様々なライターから

冬山雪山高所雪山にもっていくべきライターは何かについて

お話しします。

 

ライターの種類と特徴

ライターの種類と特徴

 

ライターの種類はおおよそ以下の通りですが

状況により得意不得意があります。

特に冬山雪山高所登山に限定した場合の

性能をお話しします。

 

ZIPPO オイルライター

 

zippo-167-1

 

このタイプのオイル式ライターは

風には強いのですが、オイルは低温下では

着火性能が劣ります。

またオイル漏れなどもありますし

煙草を吸わないとあまり使用せず

いざというときオイルが気化していて

使えない状況も想定されます。

山に行くたびに注油するのもどうかと思います。

 

フリント式ガスライター(使い捨て)

 

IMG_6730

 

石で火花を出してガスに点火する

よくある使い捨てライターです。

 

この手のライターは低温下で気化しづらいので

つねに暖めながら使う必要があります。

愛着はわきませんが意外と信頼できます。

 

低温下で使う場合には手袋をしていることが多いので

ずっと点火していると手袋が溶けて穴が空いたり

擦ることで手袋が摩耗することが気になります。

 

しかし、非常用に予備で携帯するのは

シンプルで軽いこの手のライターです。

 

ガス式ターボライター

 

IMG_6729

 

いくつか過去に使いましたが

たいがい故障して使えなくなります。

 

なぜなのか解りませんが

ガスが入らなかったり、電子で着火できなかったり

そもそも電子ライターの部類に入るので

気温と気圧の関係で高度が上がると

着火率が非常に悪くなります。

 

昔は沢の焚き火の着火で重宝しました。

3シーズンであれば良いかもしれません。

 

電子ガスライター(使い捨て)

 

上記と同じ、電子ライターは気温と気圧の関係で

高所では着火率が劣りますので

持参すべきではありません。

 

フリント式ガスライター(詰め替え式)

 

IMG_6734

パール社 マーベル(国産)

 

重いということを抜けば

ガス補充タイプで石で着火するこのタイプは

非常に安定して着火することが出来ます。

特にガスは種類によって高所に適さないガスもありますので

高所向きのガスを入れられることも

使い捨てライターと比べてメリットです。

 

また、グローブをしながらの着火は

グローブの劣化に繋がりますが(擦れて穴が空く、溶けるなど)

こうしたタイプは石を削る部分と離れているので

非常に使いやすいです。

 

しかし、同じフリント式ガスライター(詰め替え式)でも

向いていないものがあります。

 

IMG_6733

 

このライターはデュポンのものですが

ガスが専用になっているので

高所に向いているガスを入れることが出来ません。

 

また非常に擦る部分が使いづらいので

手袋をした状態では扱いづらいのです。

 

テント内でも氷点下になる高所では

手袋前提での使用を考えたほうが良いです。

 

 

高所に向いているガス

高所に向いているガス

 

詰め替え用のガスにはいくつか種類があります。

デュポンのライターのように専用のものでないと

詰め替えが出来ないタイプがありますが

そうしたものはオススメできません。

 

ガスには気化温度というものがあり

 

ブタン-0.5℃

イソブタン-11.7℃

プロパンガス-42℃

 

それぞれガスによって特性があります。

当然、プロパンガスが低温下に強いわけですが

プロパンガスは液化に手間がかかり

容器にも強度が必要なのです。

 

なので一般的にはブタンガスが使われており

その結果、使い捨てライターは

暖めないと着火しづらいのです。

 

ところが、このプロパンが混入されている

詰め替え用のガスがあります。

 

IMG_6726

 

「共用ガスボンベ」は昔からよく見かけるものです。

ブタン75%

プロパン25%

の混合で低温時にも強いガスといえます。

 

山用の調理用ガスバーナーのボンベは

使用する温度環境で変えますが

一般的なボンベは

ノルマンブタン65%とイソブタン33%その他

で混合されていますが

高所用、低温下用のハイパワータイプは

ブタンガス75%プロパンガス25%になっています。

 

つまり共用ガスボンベは

登山で使う高所用、低温下用と同じガス

を使っていると言って良いでしょう。

 

今日の「わかった!」

今日の「わかった!」

 

結論として、フリント式ガス詰め替えライターが

一番安心して使えると思います。

私はパール社のマーベルを使っていますが

これに「共用ガスボンベ」のガスを使うのが

一番信頼できるのではないでしょうか。

 

しかし使い捨てライターより重いのが難点です。

デザインを含め軽めのフリント式ガス詰め替えライターを

探してみては如何でしょう。

 

また、万が一の事を考えて

僕はエマージェンシーセットの中に

マッチとライターの石を入れております。

 

IMG_6735

 

以前、ライターが破損したことがありました。

 

PC130074

 

予備のライターがあったので問題には

なりませんでしたが軽いものなので

防水ケースに入れたマッチの携行もオススメします。

 

ちなみに沢登りではターボライターが

良いと思います。

水に濡れても着火しますし

焚き火に着火するときも付けやすいです。

しかし、あまり安物はすぐに壊れるので

ある程度しっかりしたものがオススメです。

 

ちなみにウインドミルのフィールダーは

高所でも低温下でも性能を発揮する

優れたライターです。

 

img56970459

 

ガスと空気の混合比率を変えて安定した

燃焼を実現させます。

 

性能が良いために現在品切れが続いてますが、

僕も沢のシーズンになったら

新しいターボライターを購入予定ですので

密かに狙っております。

 

関連ブログ

雪山で単独行者が絶対に携行すべきエマージェンシーセット

登山におけるオススメの救急セットの中身とは

 

||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

<編集後記>

 

 

 

【お問い合わせ】 【著者 プロフィール】 【ブログ一覧】

駿河屋の九代目がお送りする、天然素材・自然素材住宅のホント

幸せの住まい作り最初の一歩を間違えない為の

★メルマガ「厳選素材住宅論」登録・解除

★産直の厳選素材住宅 自然素材住宅・珪藻土・無垢の木なら創業1657年 駿河屋

Facebook

★創業1657 駿河屋

★宿泊体感型モデルルーム&ナチュラルショップ「空まめの木」

★駿河屋の自然派体験クラブ「つちからの会」

記事が気に入ったら是非シェア宜しくお願い致します!(^_^)/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 家づくりのコンセプト
  • 施工事例
  • お客様の声

お問い合わせCONTACT

こだわりの自然素材・天然素材(珪藻土・無垢・無添加・漆喰・い草・畳・和紙・塗料・布クロスなど)を使った注文住宅・リノベーション(フルリフォーム)・健康住宅なら東京都墨田区の駿河屋

0120-124-029

< 事業エリア >

東京 23区(墨田区・台東区・品川区・渋谷区・新宿区・杉並区・世田谷区・中央区・千代田区・豊島区・中野区・練馬区・文京区・港区・目黒区・足立区・荒川区・板橋区・江戸川区・大田区・葛飾区・北区・江東区)、三鷹市、調布市

千葉 習志野市、鎌ヶ谷市、柏市、松戸市、市川市、浦安市、船橋市

埼玉 三郷市、八潮市、草加市、越谷市、鳩ヶ谷市、川口市、蕨市、戸田市、朝霞市、和光市、浦和区

神奈川 川崎市

  • 現住所が遠隔地であっても、建築地が上記対象エリアであれば施工可能です。
< 事業エリア >
東京  : 23区(墨田区・台東区・品川区・渋谷区・新宿区・杉並区・世田谷区・中央区・千代田区・豊島区・中野区・練馬区・文京区・港区・目黒区・足立区・荒川区・板橋区・江戸川区・大田区・葛飾区・北区・江東区)、三鷹市、調布市
千葉  : 習志野市、鎌ヶ谷市、柏市、松戸市、市川市、浦安市、船橋市
埼玉  : 三郷市、八潮市、草加市、越谷市、鳩ヶ谷市、川口市、蕨市、戸田市、朝霞市、和光市、浦和区
神奈川 : 川崎市

※ 現住所が遠隔地であっても、建築地が上記対象エリアであれば施工可能です。