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日本の森林率は世界2位なのになぜ国産材を使わないのか

RELEASE:2020.01.16
CATEGORY:ブログ, 社長ブログ, 自然素材
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皆さんこんにちは。
駿河屋の九代目 一桝です。



この森の写真は、
山岳会の仲間とゴールデンウィークに
山形の飯豊山に登ったときのものです。

素晴らしい森だとおもいませんか?

標高を上げると雪になるのですが、
こんな原生林がまだ残っている、
好きな山塊の1つです。

さて

都会に住んでいると
あまり実感はないかもしれませんが、
実は日本は世界からみても
「森林大国」なんです。

しかし、

それを有効に活用している国とは言えません。
理由や原因の1つは

「外国の木が日本の木より安く手に入るようになったから」

今日はそんな日本も森と林業の今と
「自伐型林業」とは何かについてお話しします。



日本の森林率は先進国2位


日本は森の面積は66%以上。
先進国(OECD諸国)の中では
世界第2位で世界有数の森林国です。

国内の森林は約2510万haあり、
そのうち約1300万ha(約5割)が天然林、
1000万ha(約4割)が人工林、
残りが無立木地、竹林などです。

日本は資源のない国だといわれますが、
森林資源については乏しいのではなく、
使われていないと言えます。



日本は森を守る国


鳳凰三山を目指す 夜叉神峠までのカラマツ林

過剰伐採を防ぐ為に、
日本は森を守る制度があります。
そのおかげで、過去40年にわたり、
国の森が占める割合は変わっていません。

しかし、

木の量はものすごく増えているのです。
それって良いことなのでしょうか。



木の体積は年々増えている


 奈良の吉野にて

40年前からの調査では、
森の占める割合は変わっていないのですが、
実は木の体積は増えています。

これは木が毎年成長するからです。

森林に生えている樹木の幹の体積の合計である
森林蓄積は毎年約1億立方メートルも増加し、
平成24(2012)年の時点で約49億立方メートル。

昭和41(1966)年に比べると、
2倍半も増えています。

森林面積は変わっていないのに、
森林の体積は増え続ける。

これは、

主に戦後の復興需要と経済発展に向けて
拡大造林によって植えられた
スギやヒノキが育ち、

すでに伐り旬(伐採に適した時期)を
むかえているにもかかわらず
木材が伐採されていない。

つまり国産木材が使われていないからなのです。



世界の森林


日本の森林での木の体積は
毎年増えているにも関わらず、
世界では違法伐採や森林破壊が
現在も進んでいます。

世界の森林面積は約40億ヘクタールで
全陸地面積の約31%を占めています。

しかし、

2000年から2010 年までの10年間に
年間1,300万ヘクタールもの森林が
失われてしまいました。

年間1,600万ヘクタールであった
1990年代よりもその減少速度は
緩くなっていますが

現在もなお広大な面積の森林が
失われ続けています。

中国での大規模な植林事業
などによる増加もあったため、
世界全体での森林の純消失面積は
年間520万ヘクタール、

なんと日本の国土の約14%にあたる森林が
地上から消えたことになります



木の量が増えているのは良い事なのか


旭川の原木市場 1日かけて入札する木を吟味する

日本では木の体積が
毎年8000万立方メートルも増えているという事実。

「自然が増えている」と
勘違いする人もいそうですが、
森の木がどんどん太くなっているということです。

戦後の復興需要や経済発展の為に
植林された人工林の木が、
伐採されることなく成長を続けるということは
どういうことなのでしょうか。



伐採されない人工林


根が浅くしか生えず倒壊した人工林(雲取山登山道)

植林された森の杉やヒノキが
伐採されずに成長するとどうなるのでしょうか。

そうした人工林には太陽の光が届かず、
下草が生えません。

それによって、
地表の水を含める量も少なくなってきますし、
日光のあたらない木は太く成長せず、
根も浅く地面にしっかりと生えることができないのです。

その結果、
大量の雨などによって、木が倒壊したり、
土砂災害に繋がったりするのです。

なので、
木は適切な時期に適切な量を伐採しなければ、
健全な森にはならず、
災害にもつながることになります。



なぜ日本の木は伐られないのか

伐られても里へ降ろすにはコストがかかるため放置される木

日本は木材の輸入自由化と
為替の変動(プラザ合意)などで
外国材の価格が国産材より
安くなってしまったことで、
国産材を使わない
社会となってしまいました。

そうしたことから、
「林業はもうからない」産業に
なってしまったからです。

その結果、

適切な時期に適切な量を伐ることが
出来なくなった日本の森は、
うっそうとして暗く、
健全に成長しない森になってしまいました。

林業人口は現在約6万人にまで
減少してしまっています。

さらに林業就業者の高齢化や
後継者問題もあります。

放置された森林は現在も増え続け、
荒廃した森林は木々や植物の生長を妨げて
土砂災害の原因となっています。

生物の多様性も減少し、
すべてが悪循環に陥っています。



儲かる林業を目指す人たち

そうした背景の中でも、
林業に取り組む人たちがいます。
自伐型林業と言われる方法です。



自伐型林業と現行林業の違い

自伐型林業(じばつがたりんぎょう)とは、採算性と環境保全を高い次元で両立する持続的森林経営です。参入障壁が非常に低く、幅広い就労を実現します。今、国土の7割を占める山林を活用する「地方創生の鍵」として期待され、全国各地で広がっています。(自伐型林業推進協会より)

また、
自伐型林業とは従来の専業だけに限らず、
兼業をすることで林業だけに異存する生活ではなく、
多様な森林経営として取り組める事業の1つです。

自伐型林業で有名な高知の四万十では、
観光客相手のカヌーや釣りなどの
ツアー業を行う傍ら、林業を行うなど
多様な就労形態をとることで、
安定した収入を得ることが出来ているといいます。
(四万十モリモリ団)



今日の「わかった!」

日本の森林は人工林を中心に、
木の体積が毎年増加していますが、
森林面積が増えているわけではありません。

木が増えていることは良いことだと
勘違いしてしまいそうですが、
実際は伐られるべき木が伐られず、
森はうっそうと暗くなり、
健全な成長が得られず、
災害に弱い森になってしまっています。

日本の木が遣われない原因は
為替や輸入自由化によって
海外の木が安くなってしまったことで、

日本の木を使う人が減り、
林業が「もうからない産業」に
なってしまったこです。

そんな中、
新たな林業の形として
「自伐型林業」というものが
注目されはじめています。

昔からやられていたことだという人もいますが、
新たな産業と組み合わせるという視点も、
今の若い世代にとって新たなヒントとなり、
林業の突破口となるかもしれませんね。

参考「もうからない林業」でしたたか稼ぐ人たち(日経ビジネス)

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<編集後記>

今日はいちご大福を頂きました~!


谷中にあるソダダキというお店のものらしい。
取り出してみると小ぶりなのにずっしり重いです。

食べてビックリ!
ジューシーなあまーい果汁が口いっぱいに広がりました!

理系男子なので断面を見てみたい欲求が!

もう一個取り出して切断。


お~~~~!
感動。


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