先日はバックカントリースキーで谷川岳のマチガ沢を滑ってきました。
今日は山岳会の先輩のMさんと一緒。
谷川岳のマチガ沢というと、バックカントリースキーというより、エクストリームな感じがしますが、ともあれ生きて帰ってきました。
谷川岳とは群馬、新潟の県境にある三国山脈の山です。
温泉地でいうと水上温泉が麓にあります。
標高は2000mにも満たない山ですが、急峻な岩壁や複雑な地形となっていて、さらに天候の変化も激しく、豪雪地帯です。
記録によると平成24年(2012年)までに805名の方が山で亡くなっていますが、世界の8000m峰の死者の合計が637名ということをふまえると、日本だけでなく世界的に死亡者の多い山だということがわかります。
世界の山ワースト記録としてもギネス認定されている山です。
でも付近の山域は美しく、誰もが魅了される場所です。
谷川岳の東面にある沢です。
谷川岳というと天神平スキー場があることで知られますが、谷川岳とマチガ沢と天神平スキー場の位置関係はこんな感じです。
雪のシーズンの沢スジは雪崩れの危険もあり、一般的には入山しないエリアです。
ちなみに以前行った「赤谷川」遡行の帰りルートで谷川岳を通過して、東尾根を撮影した写真が丁度ドロップポイントっぽいです。
この写真 たぶんここらへんだと思います。
4月末になると、雪崩れが頻繁に起きるので、天候と積雪状況でタイミングを判断しなければなりません。
今回は3月初旬であり、雪の状態も非常に安定しているタイミングでした。
今回はロープウェイとリフトを使って、なるべく楽して登ってシマイマシタ。
実はこのロープウェイですが、僕ははじめて。
いつも下から頑張って登っていました・・・。
うーん なんて楽ちんなんだろうか・・・。
こんなに楽していいんだろうか?というルート
ロープウェーよりもさらに350円払ってリフトまで乗ってしまいました・・・。
通常の登山では下から西黒尾根をつかってせっせと登ってきます。
久しぶりにこのエリアは好天に恵まれたせいか、谷川岳ロープウェーの駐車場の1Fは珍しく満車。
ロープウェーに乗ろうとしても、チケット待ちに長蛇の列でした。
天神平スキー場で滑るスキーヤーやスノーボーダーというよりも、登山者の数がめちゃめちゃ多い!
やっとロープウェーに乗ることが出来ました。
予報通り、好天に恵まれました。
今回はパウダースノー狙いなので、幅の広いスキーの板を持参。
あれー?なんかテントみたいなのが見えます。
なんであんな斜面にテント張ってるのか?と思いますが
これは雪洞にツエルトを張っているようです。
登山者はめちゃめちゃ沢山いました。
今までの天候不良による欲求不満を爆発させるように長蛇の列になっているところもあります。
西の方角には俎嵒(まないたぐら)が見えます。
うーん、あっちにも歩いて行きたい衝動にかられます・・・。
谷川岳頂上直下の肩の小屋に到着しました。
さっそく、スキーのシールを剥がして、ヘルメットを装着したり、ゴープロを装着したりして、準備をします。
小屋の状態はこんな感じ。
屋根が風雪でエビのしっぽがかなり成長しています。
マチガ沢へ落下するポイントに到着すると、スノーボーダー4名が準備をしていました。
この女性1名を含む4名、若かったですが、あっという間に消えていきました。
上からでは下の状態が全く見えないので、無線で連絡をとりあっていました。
どれくらい見えないのかというと・・・・
こんなカンジ・・・。
ちょっと気持ち悪いです。
最大斜度45度くらいです。
Mさんは先に落ちていきました・・・。
2分後に僕も落ちると約束して、二番手で待ちますが、心拍計を見ると120越えてる!
緊張でドキドキです・・・。
いよいよ落ちます。
滑り降りて見上げた斜面
先行のMセンパイ
滑った斜面を振り返る
支沢からは雪崩れの形跡が沢山ありました。
ふー
ここまでくれば一安心です。
滑ったルートはこんなカンジ。
本谷をピークから下りるのは自殺行為なので、四ノ沢あたりから落ちました。
雪の状態がこれだけ安定した状態で、天候にも恵まれるのは珍しいです。
とても気持ちよく滑ることができました!
ユーチューブの動画はコチラです。
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<編集後記>
バックカントリースキーシーズンはまだまだ続きます!
次回は閉鎖された林道をマウンテンバイクでスキーを担いでアプローチ。
それからスキーで登り滑ってきます。
場所は至仏山です。
一年まえから計画していただけに、成功させたいです。
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